

これまでにも何度となく大きな震災を経験し、そして今後30年以内に70%の確率で首都直下地震が発生するという予測も出ています。突然の大きな揺れ…
その時あなたは、どうしますか?



試されるのは、君の“防災力”だ!
はじめまして!「10の選択」の主人公、ジャックだよ。何気ない日常に起きた、まさかの大震災。気がつくと、僕は大好きなパパを見失って、ひとりぼっちになってしまったんだ…このストーリー選択動画「10の選択」では、動画を視聴しながら僕に代わって各設問で2択のうちひとつを選んでいくよ!試されるのは君の“防災力”。新しい仲間との出会いや発見を通して、防災対策に関する正しい知識を身に着けてほしいな。

「10の選択」は、選択によってエンディングが変わる「マルチエンディング(マルチエンド)」を採用しているよ。君の選択が、僕の運命を決める!どんな結末になるかは君次第。ハッピーエンドを目指してやってみよう。

当たり前の日常が、突然、一変する
その日、僕はパパと、いつものようにいつもの道を散歩していたんだ。お気に入りの公園で思い切り遊んで、家に帰ったら家族と美味しいご飯を食べてソファでくつろいで。それから、それから、あったかい毛布にくるまってぐっすり眠るんだ。そんな風に少しの疑いもなく、安全な「今日」を過ごせると思っていた。
それなのに…散歩の途中…突然、聞いたことのない音が足元から聞こえてきたと思ったら、ドン!という轟音とともに、地面が揺れ始めたんだ。
ちっとも収まらない大きな揺れに、僕は立っていることも難しかった。ゴォォという地響きのあとに揺れが強くなり、ミシミシと地面や建物が鳴る。1分以上続く大きな横揺れ。そのあとも、繰り返し何度も何度も揺れて、僕はその時間が終わらないんじゃないかと、このまま死んじゃうんじゃないかと、今まで感じたことのないとてつもない恐怖心に襲われた。
「首都直下地震」の被害想定
今後、30年以内に70%の確率で起きると予測されている「首都直下地震」。マグニチュード7クラスの揺れが発生し、死者数およそ9,700人、負傷者数およそ15万人。建物被害はおよそ30万棟とも予想されています。約517万人の帰宅困難者が出るとも予想されている首都直下地震に備え、私たちは正しい知識を身に付けておくこと、万全の準備をしておくことが必要不可欠です。
【被害想定】
死者数:約9,700人 負傷者数:約15万人 建物被害:約30万棟 帰宅困難者:約517万人

防災対策の基本となる「自助・共助・公助」の3つの概念を知っているかな?これらがバランス良く機能することで、災害による被害を最小限に抑えることができるんだ!
「自助」ってなに?
「自助(じじょ)」とは、自分自身や家族を守るための取り組みのこと。災害発生時、公的機関の救助が到着するまでには時間がかかります。その間、まず自分たちで身を守り、安全を確保することが最も重要です。
「共助」ってなに?
「共助(きょうじょ)」は、地域住民同士が助け合うことを指します。近隣住民、町内会、自治会、企業など、身近なコミュニティでの相互支援が、災害時の生存率を大きく向上させるのです。
「公助」ってなに?
「公助(こうじょ)」とは、国や自治体、消防、警察、自衛隊などの公的機関による支援のこと。しかし、大規模災害時には公助が十分に機能するまで時間を要するため、自助と共助が特に重要になります。

わたしはレスキュー犬のデュナン。専門的な訓練を受け、災害時に被災した人々を捜索するのが仕事さ。分からないことがあればなんでも私に聞いてくれ。ちなみにこの「自助・共助・公助」について実際の災害対応では、自助が7割、共助が2割、公助が1割の割合で機能すると言われいる。つまり、自分自身の備えと地域との連携が、生命を守る鍵となるのだ。
quiz questions
クイズに答えて“防災力”アップ!
災害や防災に関するクイズです。クイズに答えて君の“防災力”をどんどん高めよう!
今後30年以内に70%の確率で発生すると言われている首都直下地震が発生した場合、広範囲で震度6強~震度7の強い揺れに見舞われると予想されています。
自分や家庭でできる防災対策として、以下のようなものがあります。日頃から防災対策を意識して、できるところから備えることが大切です。
・非常持出品・備蓄品の準備をする
・家の中の安全対策をしておく
・万が一の連絡方法を確認する
・避難場所の確認をする
・防災訓練(避難訓練)に参加する
日頃から少し多めに食料を準備しておき、賞味期限の古いものから食べ、食べた分を買い足して備蓄する方法を「ローリングストック法(日常備蓄)」と言います。安定して備蓄品を確保することができ、災害時にも普段から食べているものを食べることができるのがメリット。災害時、万が一ライフラインが途絶えたとしても、1週間程度、自給自足でしのぐことができるよう、自宅や職場に食糧・物品を前もって備えておきましょう。

平時から混んでいる医療機関で、災害時に診療を受けることはとっても難しく、また救急車の数には限りがあって(東京都内でも約270台)、災害時に全ての要請に対応することはできないんだ。だからこそ「自助」「共助」はとても重要なんだよ!

現金は、公衆電話の使用も考慮して小銭も準備しておくといいぞ。小さいお子さんがいる家庭ならオムツや粉ミルクを追加したり、女性は生理用品を追加したり、自分や家族に合わせて準備してておくんだ。

地震対策用の各種アイテムは、ホームセンターなどで販売されているよ。手軽な対策グッズなら100円均一ショップで見かけることも!インターネット通販なら選択肢もかなり多いから、欲しい商品がきっとすぐ手に入るはず。

事前の備え(防災対策)に関してより詳しく知りたい方向けに、日本赤十字社では「赤十字防災セミナー」を実施しているぞ。講義だけでなく実技もあり、またエリアごとのハザードマップ・特性に合わせた内容も含まれ、地域に密着した形で学ぶことができる。コミュニティの中でいろいろな人と顔を合わせる機会創出にもはるはずだ。

君も「10の選択」にチャレンジしよう!どちらを選択をするか?迷うこともあると思うけど、大地震が発生したときには決断を強いられる場面もたくさんあるはず。だからこそ勇気を出して決断するんだ!
10
避難所における
「要配慮者」の対応
避難所には高齢者、視覚や聴覚、肢体が不自由な方、外国人などサポートが必要な方も。自分の身の周りにいる要配慮者を把握し、サポート方法を知っておくことはとても大切です。
09
「こころのケア」
被災者に接するポイント
災害に見舞われた被災者は大きなストレスを受けます。特別なことをする必要はありません。「何かしてあげたい」「声を掛けようかな」と思ったら、躊躇せず行動してみてください。
08
恐ろしい
「エコノミークラス症候群」
避難生活は「エコノミークラス症候群」の危険性が高まる状況にあります。過去の災害でも多発したエコノミークラス症候群。正しい方法で防げるということを覚えておきましょう。
07
自分たちは
自分たちで守る(共助)
ご近所とお付き合い、していますか?日常生活が奪われる大規模災害の現場では、ご近所との支え合いがとても重要。普段からコミュニケーションを取っておくことが大切なのです。
06
自分の命は
自分で守る(自助)
災害時、被害を最小限に抑えるために重要となる「自助」。いつ起こるか分からない災害に備え、自分でできることがあります。後悔しないためにも万全の準備をしておきましょう。
05
応急手当のキホン
「直接圧迫止血法」
災害時は、すぐに医師に診てもらえないという状況が当たり前に発生します。だからこそ、一人一人が応急手当の方法を知っておくことがとても重要。被害の抑制につながるはずです。
04
知っておきたい「正常性&
同調性バイアス」
「正常性バイアス」「同調性バイアス」を知っていますか?平時は心を守る二つのこころの働きですが、避難を遅らせてしまうことも。あらかじめ知っておくことが逃げ遅れを防ぎます。
03
災害時の「安否確認」や
「情報収集」
災害時、親しい人の安否が確認できないことは精神的負担に。安否確認手段の用意が重要です。安否確認手段を持つ人とそうでない人では明暗を分けることとなるでしょう。
02
大地震発生…むやみに
移動を開始しないで!
もし外出中に大地震が発生したら…むやみに移動を開始するのは危険。自分を危険にさらすだけでなく、“救えるはずの命が救えない”という事態を招いてしまうかもしれません。
01
「首都直下地震」の
被害想定について
今後30年以内に70%の確率で発生するとされる「首都直下地震」。その被害想定を考えると、防災知識を高め、正しく備えることが差し迫った課題であると認識できるはずです。